tsファイル自体は各自で用意して下さいね.
flvやmp4を入力とする場合は無視して次の章へいって下さい.
まず,一般的なやり方を書きますが,面倒な方は下の"バッチファイルで準備"から読んで下さい.
MPEG-2 VIDEO VFAPI Plug-Inは映像は読み込めますが,音声は読み込めません.
また,tsファイルの編集はよく音ズレするので,対策としてBonTsDemuxで
映像と音声を分離してからそれぞれをAviUtlで読み込みます.
しかし,tsファイル(.ts)の音声はAAC形式(.aac)なので,AviUtlでは直接読み込めません.
そこでFakeAacWavを使って偽装wav(.wav)化して読み込みます.
(偽装wavは再生するとノイズ音がしますが,後で偽装wav→aac変換すればちゃんと元の音声に戻ります.)
手動で準備
"BonTsDemux0110.zip"から"BonTsDemux.exe"を好きな場所にコピー
"up1009.zip"から"FAW.exe"を好きな場所にコピー
"BonTsDemux.exe"を実行→tsファイルを指定
ビデオ出力のチェックを外す(処理が遅くなるだけなので映像は不要)→[変換開始]
⇛これでtsファイルから音声部分のaacファイルが生成されます.
出力されたaacファイルを"FAW.exe"へD&Dすると偽装wavを出力してくれます.
(逆に偽装wavをD&Dするとaacに戻せます.)
ここまでで,"XXX.ts"と"XXX.aac"と"XXX.wav"が存在するはずです.
AviUtlにはtsファイルから映像を,wavファイルから音声を入力として処理します.
なのでaacファイルは削除しても問題ありません.(念のため今は消しませんが…)
"aviutl.exe"を起動→準備したtsファイルとwavファイルをD&D
⇛上に映像,下に音声波形が表示されれば成功です.
※tsファイルをAviUtlにD&Dすると"GOPリスト作成"と表示され,その後映像が表示されます.
それと同時にglファイルと言うものが作成されます.これはtsファイルの編集に必要なので,
全ての編集が完了するまで削除してはいけません.
バッチファイルで準備
tsファイルの編集にはすぐ上↑で書いたように
tsファイル,(偽装)wavファイル,glファイルが必要です.
しかし,いちいち手動で生成するのは手間なので,バッチファイルを作成して
まとめて作成できるようにします.
・下準備
どこでもいいので”FAW化”フォルダを作ります.(実際の名前は好きに変更して下さい.)
FAW化フォルダ内に
"BonTsDemux0110.zip"から"BonTsDemux.exe"をコピー
"up1009.zip"から"FAW.exe"をコピー
”m2v_vfp-0.7.5a_MPEG-2 VIDEO VFAPI Plug-In.lzh”から"mme.exe","m2v.vfp"をコピー
あとは自動処理用のバッチファイルを置いておきます.
※参考サイトのバッチファイルを改良したものです.
バッチファイルをメモ帳などにD&Dして
"▼ パスの設定 ▼"~"▲ パスの設定終了 ▲"
と書かれている間の部分に
"FAW化"フォルダに入れた3つの実行ファイルまでのパスを入力して下さい.
・バッチファイルの使い方
※tsファイルと同じディレクトリにバッチファイル"前処理.bat"を置いて下さい.
バッチファイル"前処理.bat"にtsファイルをD&D(複数ファイル可)
⇛tsファイルと同じディレクトリにaacファイル,wavファイル,glファイルが出力されます.
■□■エンコードしてx264のmp4の出力■□■
AviUtlを起動して,編集したい動画をD&Dします.
(tsファイルの場合はtsファイルとwavファイルを…
音ありなら画面下に音声波形が出ることも確認して下さい.)
不要な部分のカット作業
テレビ番組のCMなどのカット作業です.
前編でショートカットを設定していれば以下の様な方法で不要部分を削除できます.
シークバーをマウスで移動して大まかに位置指定
"←","→"キーで1フレーム単位の移動
削除したい範囲を
" [ "キーで開始点を指定
" ] "キーで終了点で指定
"Delete"キーで選択した範囲の削除(選択範囲を右クリックからでも削除できます)
"HOME"キーで動作がの最初に移動
"END"キーで動画の最後に移動
これを繰り返して不要な部分を消して下さい.
"x264guiEx"でmp4として動画を出力
メニューバーの[ファイル]→[プラグイン出力]→[拡張 x264 出力(GUI) EX]
"拡張 x264 出力(GUI) Ex"ウィンドウの[ビデオ圧縮]をクリック
赤枠の部分のリンクを設定→[OK]
前編の通り準備したのなら”D:\Soft\Aviutl99k2\x264 GUI EX”フォルダに全て揃っているはずです.
ファイル名を入力→[保存]
あとは待っていればエンコードされて動画が出力されます.
tsファイルの場合は更に以下のものも追加
アスペクト比を[4:3]に変更
音声エンコーダを"FakeAacWav"に変更
"FAWCheck"にチェック
”Fawcl.exe”のパスを指定
(これをやらないと偽装wavのまま音声が合成されて,音がノイズだけになってしまうorz)
tsファイルが音ズレする場合
メニューバーの[設定]→[音声の位置調整]
ウィンドウ右上のチェックボックスにチェック(これで機能のon/off)
以前tsファイルから出力したaacのファイル名に
"DELAY -103ms"などと書かれていると思います.(この数値イマイチ信用できないのですが…)
この数値分↓のシークバーをずらしてからエンコードすると音をずらして合成できます.
個人的にはエンコードの際に,ファイル名入力して,下のほうの”音声なし”にチェックして映像のみのmp4を出力
[ファイル]→[wav出力]でカットした偽装wavを出力
※このバッチファイルもメモ帳で開いてパスを指定して下さい.
※映像のみのmp4ファイルと偽装wavファイルを同時にバッチファイルにD&Dして下さい.
音がずれる場合は音声の位置調整をしてwavファイルだけを出力して,再度バッチファイルで映像と合成します.
拡張x264出力Exの設定弄れば,画質やファイルサイズを調整できますが,今回は書きません.
とりあえず弄ってだめなら,左下の[デフォルト]で初期状態に戻して下さい.
これで
動画入力→余計な部分カット→エンコードしてmp4出力
の最低限のことができました.
フィルタ関係や編集を便利にするプラグインとかはその内書くかもしれません.
まぁ3つ目の参考サイトなどを見ればフィルタなどもわかるのでは?っと
■□■参考サイト■□■
動画編集・変換・再生の備忘録 x264guiExの導入
雑断日記 AAC→WAV偽装を自動化するコマンド
1章 aviutlでアニメエンコード -導入編-