2011-12-30(金)記述
突然ですが,スマートフォンは便利です.(使いこなせば)
しかし,内蔵ストレージが少ないため,動画などを入れた日には…
その上,高解像度の動画は再生するとカックカクと言う悲しい状態です.
そこで,動画データ自身は自宅PCにおいたまま,
Android端末でストリーミング再生を行えると便利ですね.
目的
Qloud Mediaを使って3G回線から自宅の地デジ動画を録画したtsファイルの再生
およびtsファイルをx264でエンコードしたmp4ファイルの再生
(回線速度やビットレートによって多少表示が止まりますが,とりあえず見れればOKで)
実現方法
今回の内容
・「Qloud Media」とは
・自宅PCの設定
・Android端末の設定
・おまけ 高度な設定
環境
自宅PC
OS : Windows7 Ultimate32bit
CPU : Intel core i3 2100T
メモリ : 3GB
使用ソフト : Qloud Server v2.2
Android端末 docomo SH-12C
使用アプリ : Qloud Media Free v2.2
■□■「Qloud Media」とは■□■
Android 1.6 以上で動作して,自宅PC上にある動画や音楽,画像を
Android端末でストリーミング再生する無料アプリです.
導入することで使用できます.
PC側でトラストコード(Android側で再生できる形式に変換)してくれます.
そのため,非力なAndroid端末でも再生可能です.
ただし,PC側はWindowsでCore2duo以上のCPUを搭載しているパソコンが必須環境となります.
(トラストコードって結構CPU使うんだ)
利点
・無料アプリ(広告なしの有料版もあり)
・サーバPCへの負荷が下↓に挙げているアプリよりも軽い
・再生開始までが速い
・動画のシークができる(そこそこの速さ)
・画質(ビットレート調整)が可能
同種のアプリ
この2つは動画がうなくトラストコードされないことが多いとの噂(試してないのでなんとも…)
つまりうまく再生できないよ っと言うことですね.
なかなか有能だという噂です.
画質は「Qloud Media」より上らしいですよ.
ただし,有料アプリで現在388円です.
(お金払いたくないのでためしてませんよ勿論)
■□■自宅PCの設定■□■
「Qloud Server」のインストーラをダウンロードします.
ダウンロードしたインストーラを起動して,ひたすら「Next」を押していけばインストール完了です.
途中で「Create a desktop icon」(デスクトップにショートカットを作成)があるので,ご自由にチェックのon/offを
初回起動すると,Windowsファイヤーウォールがネットへの接続を求めてくるので許可します.
※別のファイヤーウォールソフトを使用している人は各自で設定が必要かもしれません.
共有フォルダの設定を行います.
ここで設定したフォルダにAndroid端末からアクセスできます.
右上の[追加]をクリック→Android端末からアクセスできるフォルダを指定します.
タイプ : ビデオ,音楽,画像から選択
名前 : Android端末でアクセスしたときに表示されるフォルダ名です
パス : PC上の実際のパスです
Android端末からアクセスするために必要な12桁の暗証番号を確認します.
画面左の[ネットワークアクセスをクリックすると下の画面になります.
「暗証番号」が表示されているのでメモします.
暗証番号 : Android端末からアクセスする際に必要な番号
×ボタンを押してもタスクトレイに格納されます.
終了したい場合はタスクトレイのアイコンを右クリック→[終了]
スタートアップに登録
PC起動時に自動で「Qloud Media」が起動するようにします.
(手動でソフトを起動したい人は不要です.)
[スタートメニュー]→[すべてのプログラム]→[スタートアップ]を右クリックして[開く]
スタートアップフォルダにQloud Mediaのショートカットを作成しておきます.
スタートアップさせてウィンドウが表示されても邪魔なので,最小化状態で起動させます.
画面左の[設定]→「起動する時から最小化」にチェックを入れます.
■□■Android端末の設定■□■
マーケットで「Qloud Media Free」で検索すれば見つかると思うので,
インストール方法は割愛します.
アプリを起動すると下のような画面が表示されます.
[サーバーを追加]をタップ→[入力サーバーのPIN]をタップ→PC側で確認した12桁の「暗証番号」を入力
すると,先ほどの画面に自宅PCが追加されます.
タップすると共有フォルダにアクセスできます.
動画の操作画面
ちなみに画面表示は縦横両方の表示に対応
端末を縦向きにすれば縦用の操作画面になります.
再生中の画面はキャプチャできませんでしたorz
白く消したところに動画ファイル名が入りますが,分かる人なら何の動画一発ですねw
ビットレートは128kbps(最低)~5120kbps(最高)の範囲で設定できます.
PC側のCPU使用率は20~30%でした.(core i3 2100T)
3G回線からの再生では,
tsファイルとそれをエンコしたmp4を試しましたが,256kbpsだと多少止まります.
128kbpsだと止まらず見れました.(画質悪いですが)
しかしmicroSDに入れて直接再生したときと違ってカクついて見れない状態にはなりませんでした.(超ビックリです(゚д゚)!)
wifi(同一ネットワーク)接続なら5120kbps(wifiデフォルトは1024kbps)でもラクラク再生できます.(画質素晴らしいヮ(゚д゚)ォ! )
トラストコードの効果ですね.
とりあえず再生はできました.見れればいい人画質ですが...
いや十分神アプリだと思いますがね
音楽再生
mp3と動画から抽出したaacファイルは再生できました.
繰り返し再生やシャッフル再生にも対応
こちらは読み込んだ部分なら自由にシークできて便利ですね.
途中でとまることはほぼありませんでした.
■□■おまけ 高度な設定■□■
ここまでで動画と音楽のストリーミング再生は可能になりました.
おまけでセキュリティ性が上がる(と思われる)方法を紹介します.
※結構手間がかかります.
上では12桁の「暗証番号」を用いて接続しましたが,
ドメイン名(まぁグローバルIPアドレス)を使って接続することができます.
その場合,Qiss PINをサービスに情報を登録する必要がなくなります.
従って,(おそらく)「暗証番号」でのアクセスはサービス経由なのに対して,
ドメイン名でのアクセスはAndroid端末と自宅PCを直接繋げるため,
(おそらく)セキュリティ性が上がります.(たぶん… おそらく… だといいなぁ…)
やり方を説明します.
それにあたり,前提条件としていくつか必要な設定があります.
・ダイナミックDNSサービスの登録&設定
・(ルータがUPnP非対応ならポートマッピング設定も必要 最近のルータなら不要なはずですが)
これらの設定はネット経由で自宅PCにアクセスするための設定ですね.
これらについては,以前のブログで書いたので割愛します.
本題いきます.
まずPC側の設定です.
サーバ情報について
名 : サーバPC名
外部アドレス : PCのグローバルIPアドレス
外部ポート ; 使用するポート番号(デフォルトでは8888ポート)
ローカルアドレス : プライベートIPアドレス
セキュリティ性向上のために使用するポートを変更します.(やらなくても使えますよ)
「ローカルポート」に使用したいポート番号を入力→[応用]をクリック
→「外部ポート」の表示が入力したポート番号に変わります
「設定」の「QiSS PINをサービスに登録」のチェックを外します→[再試行]をクリック
これでルータのポートが自動的に開放(通信可能状態)されます.
※[再試行]をクリックしないとルータ側のポート設定が変わりません.
※「自動的にルータのポートをマップする」のチェックは外さない.
念のためにルータの設定を確認(まぁ不要ですが)
UPnP対応の場合のルータの設定画面の例(ルータはNEC Atermです)
サーバPCのIPアドレスにポート7777番からTCPでの通信が許可されています.
UPnP非対応(ほぼありえないけど)の場合は,ルータでポートマッピングの設定を行います.
(ここでさらしているので私の実際の設定は変えていますが)
Android端末にサーバPCを登録する方法が変わります.
[入力サーバーのアドレス]をタップ
→「ホスト名」にDDNSサービスで取得している自宅ネットワークのドメイン名(またはグローバルIPアドレス)
「ポート」に上で設定したポート番号を入力→[保存]
→これでサーバPCが表示されるはずです.あとの操作は同じです.
■□■参考■□■
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