2012-02-22(水)記述
という訳で,何度かにわけてAviUtlの使い方メモです.
AviUtlとは動画にフィルタを掛けて映像を綺麗に補正しつつ,
エンコードするためのソフトです.
色々とプラグインを集める必要があるので,
自称中級者以上向けのソフトだと思います.
目的
AviUtlでtsファイル(やその他動画ファイル)を読み込んで,エンコードしてmp4ファイルを出力
前編では実際のエンコード直前までの準備を書きます.
今回の内容
・AviUtl最低設定のために色々収集作業
・AviUtlの準備
・初期設定
■□■AviUtl最低設定のために色々収集作業■□■
AviUtlでひと通りの動画ファイルの入力と,x264を使ってmp4ファイルとして出力するところまでの
最低限エンコードに必要なものを集めます.
必要な物:”x264guiEx.auo”,"x264guiEx.ini"
・その他出力に必要なもの
映像用のエンコーダ x264 (今回はx264-r2146-2_win64_lsmash.zip)
エンコードに必須
OSに合わせて"32bit 8bit-depth"が"64bit 8bit-depth"をダウンロード(今回は64bit用で書きます)
入手先:公式http://x264.nl/
個人がビルドしたものhttp://pop.4-bit.jp/(今回はこっち使用.個人的にこちらが好きなので)
必要なもの:"x264.r2146_win64.exe" (公式で落とすとバージョン名とか関係なく"x264.exe"という名前のはず)
音声用のエンコーダ neroAacEnc (今回はNeroAACCodec-1.5.1.zip)
音声をaacにする場合に必要(私は使わないのですが…,一般的には使う人が多いかなぁっと)
必要なもの:"neroAacEnc.exe"
Muxer tc2mp4Mod (今回はtc2mp4Mod20080617.7z)
自動フィールドシフトを使用したmp4を作成する場合に必要
必要な物:"tc2mp4Mod.exe"
Mp4Box (今回はMP4Box-0.4.6-rev2735.zip)
映像と音声を合成するために必要
必要な物:"MP4Box.exe","js32.dll"
・tsファイルを扱う場合に必要なもの
※aviやflv,mp4を入力とする場合は不要なはず
BonTsDemux (今回はBonTsDemux0110.zip)
TSファイルから映像(m2v)、音声(aac)を分離する
必要な物:"BonTsDemux.exe"
FakeAacWav (今回はup1009.zip)
AviUtlではaacファイルを読み込めないので,偽装wavに変換して
AviUtlに読み込めるようにして,無劣化で音声を編集するために必要
必要な物:"FAW.exe","fawcl.exe"
■□■
AviUtlの準備
■□■
好きなディレクトリに"Aviutl99k2"フォルダを作成
(まぁ好きなフォルダ名でいいのですが,今回はこの名前で)
ここでは"D:\Soft\Aviutl99k2"にします.
"Aviutl99k2"フォルダ内に
上の"AviUtl本体"で収集した"aviutl99k2.zip"から"aviutl.exe","aviutl.vfp"をコピー
さらに"Plugins"フォルダを作成(このフォルダ名これじゃないとダメ)
あと"x264 GUI EX"フォルダを作成(こっちは名前違ってもok,ホントはディレクトリ違ってもok)
"Plugins"フォルダ内に上記の"入力用プラグイン"と"出力用プラグイン"の必要な物をコピー
"MP4Plugin_20100306.rar"から"mp4input.aui"をコピー
"m2v_vfp-0.7.5a.lzh"から"m2v.vfp","m2vconf.exe"をコピー
"m2v.vfp"を"m2v.aui"にリネーム(重要)
"ds_input026a.lzh"から"ds_input.aui","ds_input.ini"をコピー
"x264guiEx_1.32.zip"から”x264guiEx.auo”,"x264guiEx.ini"をコピー
"x264 GUI EX"フォルダに上記の"その他出力に必要なもの"と"tsファイルを扱う場合に必要なもの"の必要な物をコピー
”x264-r2146-2_win64_lsmash.zip”から"x264.r2146_win64.exe"をコピー
"NeroAACCodec-1.5.1.zip"から"neroAacEnc.exe"をコピー
"tc2mp4Mod20080617.7z"から"tc2mp4Mod.exe"をコピー
”MP4Box-0.4.6-rev2735.zip”から"MP4Box.exe","js32.dll"をコピー
”up1009.zip”から"fawcl.exe"をコピー
■□■初期設定■□■
"Plugins"フォルダ内の"m2vconf.exe"を起動,以下のように設定します.
CPU拡張は一応すべてチェック,最近のPCなら大抵使えるはずです.
この設定をやらないと入力動画にノイズが載って汚くなります.(tsファイルに関してだけの設定ですが…)
"Aviutl99k2"フォルダ内の"aviutl.exe"を実行,以下のように設定します.
[ファイル]→[環境設定]→[システムの設定]
最大フレーム数 1桁増やす
リサイズ設定の解像度リスト :" ,1920x1088,1280x720,1440x816,960x544,480x272 "を追加
[ファイル]→[環境設定]→[入力プラグイン優先度の設定]
以下のように設定します.
DirectShowプラグインなら大体のファイルは読み込めますが,
基本的には専用のプラグインを優先します.
[ファイル]→[環境設定]→[ショートカットキーの設定]
「 [編集][選択範囲のフレーム削除] 」に[Delete]キーを設定
(CMカットに便利なので)
ちなみにaviutlを起動すると,実行ファイルと同じディレクトリに
”aviutl.ini”,”aviutl.sav”,"aviutl.key",”デフォルト.cfg”が生成されます.
必要なものなので消さないように
”aviutl.ini” :上でやった環境設定などの情報
”aviutl.sav”,"aviutl.key" :知らん
”デフォルト.cfg” :どのフィルタを使うかのon/offの設定情報
今回はここまでです.
エンコードなどの作業は後編でやります.
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